
さくら通信
web版
令和7年5月号
児童養護施設さくら園 施設理念
私たちは、子どもたちが
- 自分も周りの人も大切にできる子ども
- 主体性を持って意思決定でき、自己表現ができる子ども
- 困った時に相談できる子ども
- 基本的な社会生活のマナーやルールが身に付いた子ども
に育ってくれるよう、日々の支援を行っています。
施設長挨拶
今年の桜は例年より長く咲き、牧野公園をはじめ佐川町内の春を見事に演出してくれた時から早1か月ほど経ち、新緑の季節になりました。皆様ご健勝のことと思います。
今年度、児童養護施設「さくら園」施設長(児童家庭支援センター「ひだまり」兼務)に就任しました國藤尚也(くにとうなおや)と申します。
高知県庁で35年間、児童自立支援施設や児童相談所でたくさんの子ども達や関係の方々と知り合い、大変貴重な経験をさせていただき、改めて児童福祉の道に入って良かったと実感していましたが、この度、ご縁があって、児童養護施設(児童家庭支援センター)で子ども達に関らせていただけることになり、今までの経験を加味しながらも心機一転の心境で頑張っていきたいと思っています。
人口減や少子化が進む中、子どもに関する諸問題も益々複雑・多岐にわたる状況になってきていますが、児童福祉分野においても国の動向を踏まえ、それぞれの地域・施設等で工夫を凝らした実践が求められることになっていくと思われます。
“No one Will be left behind(だれ一人取り残さない)”という理念がありますが、社会的養育に関わ
る一人として、これから何らかの形で関わるであろう子ども達の健やかな成長の一助となるよう頑張っていきたいと考えています。
今後とも宜しくお願いいたします。
社会福祉法人 同朋会
児童養護施設 さくら園
施設長 國籐尚也
生活棟便り
令和7年2月~令和7年4月
男子南棟
3月には小学生と高校生が1名ずつ無事に卒業し、卒業式にはそれぞれが立派な姿を見せてくれました。そのお祝いもかねて焼肉の食べ放題に行き、帰りの車の中で苦しくなるほどお腹いっぱい食べることができ満足そうでした。また次の新しい環境でも頑張ってほしいと思います。
男子北棟
男子北棟は3月に高校生1名、中学生1名がそれぞれ卒業を迎えました。1年生の時にはぶかぶかだった制服も今では少し短くなり、不安そうだった表情もすっかり凛々しくなり、職員もこれまでの思い出を色々と思い返して胸が熱くなりました。
また高校生1名が自立のために3月末から一人暮らしを開始しました。学生生活が後1年残っている中、自分で生活をしていきたい!今のうちに自立力を身につけておきたい!という強い思いから、たくさん話し合い、現在一人暮らしをしながら学生生活を送っています。園にいた時には職員がしていたことも全て自分でしなければいけない状況になった今、たった1か月でも新たな気付きや行動力が身についたように感じます。今後もまだまだ乗り越えていなかければいけないことがたくさんありますが、自分でしっかり前に進めるよう職員もアフタフォローをしながら支えていきたいと思います。
春休みには受験の合格祝いでお寿司を食べに行ったり、ボーリングでたくさん遊んだり、年度末の締めくくりでみんなで焼肉を食べにも行きました。毎年山あり谷ありの1年ですが最終的にみんなで美味しいものを食べて、笑って締めくくることができたのは、地域や周りの方に支えてもらいながら、子ども・職員の思いがそれぞれ通じていたからではないかなと感じました。1年間、温かく見守ってくださりありがとうございました!!
女子南棟
女子南では、保育園児・小学生・中学生1名ずつ無事に卒業・卒園を迎えることができました。入退場・卒業証書授与では立派な姿を見ることができ、成長を感じました。保育園・小学校・中学校の卒業生も春からの新生活を楽しみに日々を過ごしています。
また、春には棟外出でまきの公園にお花見に行きました。朝から皆でお弁当を作り、桜を見ながら食べることができ、とても良い思い出を作ることが出来ました。
この1年子どもも職員も元気に過ごしたいと思います。
女子北棟
高校受験、専門学校受験と子どもたちは不安を感じていましたが、無事に合格し、それぞれ3月に卒業式を迎えました。春休みには子どもたちと外出をしたりお花見をしたりと1年間の締めくくりとして楽しむことができました。
4月からは進級、進学とそれぞれが新たにスタートを切りました。高校に進学した子は緊張した面持ちで新しい制服に身を包み、入学式に参加しました。新しい環境にそれぞれ期待や不安はありますが、楽しく過ごしていきたいと思います。
卒業・進級を祝う会
令和7年3月8日㈯
令和6年は保育園卒園1名、小学校卒業2名、中学校卒業3名、高校卒業3名の合計9名の子どもが無事に節目を迎えました。一人一人壇上に立って挨拶をする場面では、最年少の卒園生が緊張でカチコチに固まってしまったりもしましたが、皆晴れ晴れとした表情でした。高校受験を終えたばかりだった中学卒業組は挨拶の際に高校受験をユーモアに振り返るコメントや高校生活に期待を膨らませるコメントもあり、会場も暖かい笑い声と拍手に包まれました。
高校卒業組は、生活棟職員から子どもへお手紙が送られます。職員が話す言葉を照れくさそうに聞いたり、相槌を打ったり、突っ込みを入れたりと三者三様の反応を見せました。子どもからの挨拶では、春から始まる学校生活や社会人生活への抱負を話し、さくら園での生活を振り返ったり、残る子どもたちへメッセージを送る子もいました。
お食事会ではお寿司やオードブル、フルーツの盛り合わせなどが用意されました。目当ての料理を探して席から席へ移動する子もおり、とても賑やかな会になりました。思い出を振り返るスライドショーでは、小さい頃の写真もお披露目され、思わず涙ぐむ職員の姿もありました。祝う会の最後は、異動する職員が発表されました。長くさくら園で勤めていた職員が春から異動になると知り、普段嫌がって写真を撮りたがらない子が「一緒に写真撮ろう」と提案し、みんなで思い出の写真を撮ることもできました。
また4月から新しい年度が始まります。新しい学校や職場で沢山失敗しながら成長していってほしいと思います。
生活棟R7年度の抱負
男子南棟
新年度で環境の変化もあり不安も大きいスタートですが、今年も1年みんなで楽しく元気に過ごすことができるように頑張りたいと思います。
男子北棟
子どもたちはそれぞれ次のステップへ進み、新しい職員も加わり新年度がスタートしました。子どもにとっても、職員にとっても新しい雰囲気の中での生活で、落ち着かない日もありますが、毎日子どもたちに助けてもらいながら学ばせてもらっています。
子どもたちと共に1日を大切にし、たくさんのことを経験できる1年にしたいと思います。
女子南棟
進学やクラス替えでドキドキした面持ちで新年度を迎えました。
職員が新たに変わり、慌しい日々を送っていますが、外出や様々な経験を通して子どもたちと1年を楽しみ、成長を見守りたいと思います。
女子北棟
新年度になり、日々忙しく過ごしています。
新しい環境になり不安や心配もありますが、子どもたちと一緒に様々な経験を重ね、成長していけたらと思っています。この1年、明るく元気に何事も楽しみながら、職員みんなで子ども達を見守り支えていきたいと思います。
児童家庭支援センター ひだまり
児童家庭支援センターひだまりです。
新たなセンター長(さくら園園長兼務)を迎え、常勤の心理担当職員1名、非常勤の心理担当職員1名、相談員2名の5名体制で今年も明るく元気よくスタートしています。
ひだまりでは、子どもや家庭に関するあらゆる困りごとや問題について相談に応じ、各関係機関と連携しながら支援を行っています。
昨年度に引き続き、「こどもの食等支援事業たんぽぽ」や「支援対象児童等見守り強化事業さかわこどもサポート」では地域のご家庭を訪問し、家庭の抱える課題に寄り添い、見守りや支援の幅を広げていきたいと考えています。
また、「子どもの居場所支援事業ひなたぼっこ」にも力を入れ、つながることを大切にしながら、みなさんを元気にしていくお手伝いをしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
みなさんに少しでも「楽しかったなぁ」、「来てよかった」、「また行こう」と思ってもらえる活動を目指し、これからもいろんな取り組みを考えていきます。
興味のある方はぜひご連絡ください。
【お問い合わせ】
児童家庭支援センター ひだまり
TEL:0889-20-0203
お問い合わせフォーム
ご寄付・ご寄贈・ボランティアしてくださった皆様
(令和7年1月~令和7年4月)
さくら園にいつもご支援くださり、本当にありがとうございます。
大川/森田/山中千晶/北村鮮魚店/ポピーフローリスト/越知町企画課/あぜち食品/㈱岡村文具
/高知観光コンベンション協会/高知教職員協会/未来総合研究所/公益財団法人那須記念財団/24時間テレビ実行委員会
※順不同・敬称略 匿名希望1名
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1
社会福祉法人 同朋会
https://www.douhoukai.or.jp
児童養護施設 さくら園 TEL:0889-22-1236 FAX:0889-22-1331
児童家庭支援センター ひだまり TEL:0889-20-0203 FAX:0889-22-1331