さくらの森
学園だより

令和3年度のスタートです!            

Vol.23

令和3年 4月

新型コロナウイルス感染症で始まった令和2年度が終わり、なんとか施設内で感染者を出さずに令和3年度を迎えることができました。
昨年の今頃は、マスクやアルコールを入手できず、治療薬、ワクチンはいつできるのか?先行きの見通しが立たない中、不安な日々を過ごしていましたが、やっとワクチン接種が一部始まりました。と言っても以前のように、マスク無しで密になれるまでには数年かかると言われており、残念ですが今年も法人の歓送迎会を開催し、去り行く職員と思い出話をしつつ杯を重ねることも、ピカピカの新任職員が法人内の職員と楽しく交流することもできません。
しかしコロナ禍は後ろ向きなことだけではなく、オンラインでの研修や、家族との面会等、前向きな変化が起こっています。特に当施設は、高知市内から車で1時間ほどの場所にあり、保護者によっては施設まで片道2時間以上かかるため、コロナ対策としてLINEのビデオ通話で交流を始めたところ、小さなお子さんがいる、仕事の都合で週末に面会に来るのが難しい等の事情がある保護者に大変喜ばれました。
また個人情報の観点から、子ども達が生活棟にいる放課後や休日、感染状況によって施設見学をお断りすることがありましたので、HPの内容をリニューアルしてオンライン見学ができるようにと考えています。

昨年中止とした秋祭りは10月30日土曜日を予定しておりますが、感染状況によっては今年も中止せざるを得ないかもしれず開催の決定に至っておりません。
分教室に通う子ども達にとっては、本校のように大きな行事もないことから、一年に一度の舞台発表の場を持たせてあげたい気持ちもあり、感染予防のため例年とは違った形になるかもしれませんが、皆様に改めてご案内をさせていただけたらと思います。
最後に令和3年度は新任指導員2名、看護師1名、大学生のアルバイト2名を新しく迎えて常勤20名、非常勤6名、アルバイト3名、児童16名でのスタートとなりました。
巣立った子ども達の中には自立支援職員の手を焼かせてくれる子がいますが、就職先で頑張っている子、看護学校を卒業し就職したと顔を見せにきてくれた子もいます。不規則な勤務や落ち着かない子の支援の難しさがあっても、こうして子ども達の成長に触れられることが職員の頑張りの源となっています。

令和3年度もどうぞよろしくお願いいたします。

施設長 中 村 久 美



美術の時間


令和2年度から始まった特別講師の松田先生による美術の時間。
小学部、中学部の子ども達はきらりと光る感性で次々と作品を作っていきます。
中には「画伯」と呼びたくなるような絵を描く子もいたり、いつもと違った顔を見せてくれています。今年度はどんな大作におめにかかれるか楽しみです。



杜棟


3月に入り感染の対応目安が「警戒」から「注意」に引き下がったことで、年度末恒例の「今年もお疲れ様でした」という名目の外出や、高知市内へ買い物に行くことが出来ました。
今年度は杜棟から巣立つ子どもがいない代わりに新しいメンバーを2名迎え、本当に色々と「お・つ・か・れ・さ・ま」という慰労会となりました。
高知市内に行き、密を避けて公園でハンバーガーを食べたのですが、「ご馳走様をしたら自由に遊んでね」と声をかける前に遊具に夢中になっている子ども達。職員は体力不足でついていけず・・・(>_<)
さて、杜棟の子どもたちはそれぞれの春を無事迎える事が出来ました。   
高校生は社会経験を積むためのバイトを開始し、念願のスマホを手に入れ自室で過ごすことが多くなりましたが、天気の良い日にはグランドで小中学生とサッカーに興じています。
新たなスタートを切る子どもたちを今後も応援していきます。



華棟


この春、晴れて新社会人として、さくらの森を巣立った子どもがいます。
新人職員の私は彼女とたった一年しか一緒に生活はしていませんが、明るく元気な彼女の姿に何度も助けられました。毎朝早くに園を出て学校に通い、休みの日にはお手伝いもしてくれていました。時には職員とぶつかり、彼女にとってつらい時間もあったのではないかと思います。不安や弱音を泣きながら職員に伝えてくれたこともありました。
 高校生最後の一年、実習や就活、友達関係に恋愛…。様々な不安や葛藤に彼女はしっかり向き合い卒業していきました。退園日の彼女の姿はとても立派でした。これから社会に出て、しんどい時もあると思いますが、さくらの森学園で頑張った日々を忘れずに、強く自分の人生を歩んでいってほしいです。さくらの森学園での経験がいつか彼女にとって「いい経験だった」と思えることを願っています。
また、華棟には春から小学生が一人仲間入りをし、中学に入学する子どももいます。それぞれが新しい場所で成長できるよう、職員も支えて行きたいと思います!



樹棟


樹棟にはこの3月に卒業した子どもが2人います。1人は4月から高校生に、もう1人は中学生になります。卒業式で堂々と答辞を読む姿はとても立派でした。新人職員の私は彼らと過ごしてまだ1年ですが、この1年の間に何度も成長を感じる場面があり、卒業式では感慨深い気持ちで胸が熱くなりました。この1年を振り返ると、時にぶつかることもありましたが彼らが悩み、自分で考え頑張っている様子を見て、私自身も頑張らなくてはと励まされていたんだと気づかされました。
この卒業という節目に彼らの立派な姿を見られたことを嬉しく思います。
 彼らはこれからの新しい生活に不安や、ワクワクする気持ちを抱えながらも少しずつ成長しようしています。これからも少しずつ彼らが悩みながらも成長する姿を見守っていきたいと思います。
 また、2人が卒業し進学したと同時に3人の子ども達が進級しました。彼らも1つお兄さんになり、それぞれ目標を持って過ごしていく姿を見るのが今から楽しみです。新人職員の私もこれから新しい1年を頑張る子ども達と共に成長し、支えていけたらと思います!



卒業祝い


コロナ禍の中、子ども達のストレスが溜まらないように楽しいことに遣ってくださいとのご厚意を受け、卒業祝いに子ども達の大好きなお寿司、刺身、エビフライなどの盛り合わせをデリバリーしました。
施設では集団調理のため衛生面から生卵、刺身、寿司は食卓に上りません。生ものはダメと言う子も数人いますが、そんな子も玉子と鰻のお寿司を食べて大満足でした。



子ども会

子ども会担当の職員の進行で、終業式後に春休み期間中、ラジオ体操後は宿題をすることなどの日課の説明がありました。(皆勤賞は図書券!)そしてその後、心理療法担当職員より子ども達全員にさくらの森学園でそれぞれの子どもの「取り組むこと」をまとめた資料を作成し、個人ファイルを用意したいと考えていること、春休み中に資料を作成するために、個別に話しをすることを説明しました。
子ども達全員が、これから始まる春休みを楽しみにして真剣に聞いていました。



ご支援ありがとうございました


石原啓子 小笠原まき 沖野和賀子 片岡牧子 河合翔太 北村鮮魚店 果樹園さかもと 白石慈恵
㈱クロスポイントアドバイザー ㈱シュアティ・萩野昭子 ㈱ステーションクリエイト・井村啓司 靖コンサルタント
関野哲子 竹内由美 美容室ピアリリガロ・岡崎由也里 広田理容店 西本佳世子 西森遼子 ハヤシ商事 株式会社 ポピーフローリスト 明神嘉子 村田恵理子 村田幸美 名鉄観光高知支店 MomoNori
六久保満子 三一会 いちご農家さん(匿名でいただきました)     敬称略順不同 R3年1月~



余った年賀状や書き損じはありませんか?

タンスの中の切手、書損じのかもめーるや年賀状、テレフォンカード活用させていただきます!「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときは
さくらの森学園担当:西森にご連絡を!!
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

バザー用品の提供をお願いします

子ども達の生活に役立てるため、10月30日開催の秋祭りにバザーを予定しています。
お品物は(新品・美品をお願いします)10月10日までに直接お持ちいただくか、まとまった量がある方は職員が仕事の合間に引き取りにうかがいますので、電話でご連絡ください。
お送りいただける場合は誠に恐縮ですが、送料はご負担いただいております。