さくらの森
学園だより

新年あけましておめでとうございます

Vol.31

令和6年1月

一昨年はクリスマス前に寒波襲来で雪に閉じこめられましたが、穏やかな年末年始を子ども達が職員と迎えています。
振り返ってみるとちょうど10年前の平成26年1月に皆さんに子ども達の様子をお知らせしたいと、初の学園だよりを発行しました。改めて創刊号を読んでみると「死ね」とペン先で彫り込まれた柱や汚された壁のクロスを張り替えるため、寄付を呼びかけ傷みの激しい男子棟を修繕できたことで、「ご支援ありがとうございます」の欄に修繕中の写真が掲載されていました。

職員のお母さんが作ってくれた袋物、職員手作りのポチ袋やくるみボタン、寄贈でいただいたポンカンをジャムにしバザーで販売したことが懐かしく思い出されます。

当時は全国に児童心理治療施設が38カ所しかありませんでしたが、少子化の中でも現在53カ所に増えています。児童心理治療施設での支援を必要とする子どもが増えていることなのか、当施設にも全国の児童相談所から入所相談がありますが、高知県の子どもでも現在入所を待っていただいています。

昨年は高知県小児保健協会と高知市立鴨田小学校でさくらの森学園における支援等について、お話させていただきました。高知県小児保健協会主催のシンポジウムでは当施設のパンフレットの中の「まずは児童相談所へ」という記載について、児童相談所という場所がどれだけ一般の方々にとってハードルが高いのか、そして多くの医療機関や相談機関がさくらの森学園への入所を検討したい子どもがいても「まずは児童相談所へ」がネックになっていると言う声を会場で聴きました。

また、高知市立鴨田小学校では、福祉的な支援が必要な子ども達もいるなかで、先生方がご苦労されている事例を聴かせていただき、児童心理治療施設として何かできることはないのかと考えさせられました。

令和4年の文部科学省の「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を受ける必要がある児童生徒に関する調査」では小学生・中学生ではその割合が8.8%という数値が出ています。地域でこれだけの課題があるとすれば、施設入所を検討せざるを得なくなる前に県内唯一の児童心理治療施設として取り組むべきことがあるのではという思いを強くしました。

世界の各地で起こる紛争が一日も早く終結し、平和で子ども達の笑顔溢れる年となりますように。今年も皆様どうそよろしくお願いいたします。

施設長 中 村 久 美



華棟

「クリスマス会」

メリークリスマス!華棟は12月24日にクリスマス会を行いました。今年のクリスマス会ではビンゴ大会!華棟からのプレゼントも用意し、ガラガラという回す音と共にみんなドキドキ。1番にビンゴになった人からプレゼントを選びます。数字を読み上げるたびに「あった!」「私なかった…」という声が。ビンゴになると「ビンゴになった!」と大喜び。プレゼント選びに、にっこり笑って写真をパシャリ!みんながビンゴになりプレゼントが手元に渡ると開封の儀。中身が見えないラッピングにみんな何が入っているのかドキドキです。開けるとキャラクターのクリアファイルや三色ボールペン、キーホルダーがありました。その中で一つだけのネタ枠グッズにみんな大笑いです!(^^♪

寄贈でいただいたケーキをみんなで分けてパクリ!「美味しいね~」と笑いあったことでした。ビンゴ大会参加賞の大袋のお菓子もみんな喜んで抱えて、楽しいクリスマス会になりました!



昨年、新しく入所した子どももいて賑やかになった華棟です! 進級などの環境の変化にみんな戸惑いながらも成長し、頑張った 1年となりました。職員も子どもから学ばせてもらうことが沢山ありました。今年もお互いに学び合いながら成長していける1年にしたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!




樹棟

「フォレストアドベンチャー高知」

一昨年に引き続き、昨年も子どもに大人気のアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー高知」へ遊びに行きました!

「いつ行けるの?」と何度も聞いてくる子どもの声に押されて、秋の外出が決定しました。当日の朝、普段なかなか起きてこない子どもも起床時間ぴったりに起床し、動きやすい服装に着替えて準備万端です!昼食は自分で選んだお弁当をもりもり食べてエネルギーチャージ!道中の車内ではしりとりやリズムゲームをして盛り上がり、パーク到着までの1時間はあっという間に過ぎました。

インストラクターさんの話を静かにしっかりと聞いて、いざスタート!みんなすいすいとコースを進んでいき、職員はついていくのに必死です…! 300メートルを超える長いジップラインでは、「わぁー!」と叫びながら滑り、周りの景色を見渡しながら自然を満喫することができました。難しいコースは他の子どもや職員の励ましを受けながら、勇気を出して挑戦していました。コースを終えたらハンモックに寝転がってゆーらゆーらと一休み。雄大な自然とアドベンチャーを思う存分に楽しむことができました。

最後にスイーツで疲れを癒してニッコリ。たくさん遊んで疲れたのか帰りの車内は静かに過ごしていました。楽しい時間を過ごすことができて良かったです。





杜棟

「ハロウィン」

10月31日にハロウィンを楽しもうと仮装をしました。平日のため全員ですることはできませんでしたが、放課後に時間のある子どもで職員お手製の仮装グッズを身に付け、事務所に行き玄関から「トリックorトリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ❣」としっかり決め台詞を言って、たくさんのお菓子をもらいました。最後に園長室のドアをたたき、「トリックorトリート!」。園長先生からは<いたずらはしないでね>と言われ「え~」とニコニコしている子ども達。最初は仮装をすることを恥ずかしがっていましたが、恥ずかしさよりもお菓子をもらう事が勝ったようで…。お菓子をたくさんもらった後は、職員が手作りしたハロウィンのお菓子を「おいしい!」「やっぱり手作りのお菓子がいいね」と喜んでくれました。

最後に記念写真をたくさん撮り、笑顔いっぱい♪そんな可愛い子ども達の姿に、職員もほっこりしたハロウィンとなりました。コロナが5類になったことで外出も出来るようになってきましたが、それでも感染状況によっては行動制限が必要な場合があります。園内で子ども達と楽しめる行事をこれからも沢山考えていきたいです。今年のハロウィンはどんな仮装を用意しようか…と今から考えています!笑





分教室の参観日&秋祭り

昨年の10月28日に4年ぶりとなる秋祭りを分教室の参観日と併せて開催しました。
職員の半数が秋祭りを経験しておらず、分教室の先生も1人だけしか経験がなく、さてどうなることやらと心配していましたが、天候に恵まれ無事に開催することができました。

午前10時からは分教室の授業参観。その後、グランドでは舞台発表があり、普段引っ込み思案な子どもも仮装して、踊ったり演奏したりと、保護者や関係機関の皆さんに日頃の成果を見ていただくことができました。そして佐川町在住芸人タイガーリーさんが、舞台でエアキャッチボールを披露してくださり、子ども達と交流してくださいました!

子ども達はくじ引きや段ボールツムツムで秋の一日を楽しみました。
お忙しい中、参加してくださった皆様ありがとうございました。







ご支援ありがとうございました


  • 青森県つがるにしきた農業協同組合
  • 石黒雄一
  • ㈱岡村文具
  • 沖野和賀子
  • 海鮮料理海ぼうず
  • 山田真紀
  • 片岡牧子
  • 北村鮮魚店
  • 木原恵美子
  • 栗原佳代子
  • ポピーフローリスト
  • 高知県市町村職員互助会
  • ㈱トサトーヨー・有田憲一
  • 芝真澄
  • 中島和代
  • 能見文子
  • ㈲西村謄写堂
  • 西熊希民子
  • 西森遼子
  • シュアテイ・萩野昭子
  • 秀駒食肉
  • 広田理容店
  • 藤江ゆかり
  • 秦直輔
  • 三木寛伸
  • MomoNori
  • 山崎食品
  • 吉村裕司
  • 篤志家
  • 敬称略順不同 R5年4月~


Special thanks

「音楽のチカラで社会をよりよくする」「音楽で心のケア」を届ける一般財団法人 100万人のクラシックライブの奈良原 裕子さん(ヴァイオリン)島田 美穂さん(ピアノ)が、昨年の11月11日に素晴らしい音楽を子ども達に届けてくださいました。日頃こうした音楽に触れる機会がなく、クラッシック音楽を45分じっと聴くことができるのかと心配していましたが、中には感動して涙ぐむ子どももいたり、普段はじっとするのが苦手な子どもも、椅子から立ち上がることなく音楽の力を実感する45分間のライブでした。





余った年賀状や書き損じはありませんか?

タンスの中の切手、図書カード等の金券、書損じの年賀状、活用させていただきます!
「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときはさくらの森学園 担当:西森にご連絡を!!
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

社会福祉法人 同朋会
児童心理治療施設 さくらの森学園
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1115-3
Tel 0889-22-4333 Fax 0889-22-4332
E-mail sakuranomori@douhoukai.or.jp