さくら通信
web版

令和4年2月号

Vol.8

2022年2月

児童養護施設さくら園 施設理念


私たちは、子どもたちが
・ 自分も周りの人も大切にできる子ども
・ 主体性を持って意思決定でき、自己表現ができる子ども
・ 困った時に相談できる子ども
・ 基本的な社会生活のマナールールが身に付いた子ども
に育ってくれるよう、日々の支援を行っています。





[園長の年中夢求②]
さくら園の目指す「施設の高機能化・多機能化」について


 いつも児童養護施設さくら園、児童家庭支援センターひだまりにご理解、ご協力を賜りまして有り難うございます。

 昨年6月、全国児童養護施設協議会から「児童養護施設の在り方に関する特別委員会最終報告書」が発表され、さくら園でもこの報告に基づく学びを進めているところです。

 ここ20年で、社会的養護を必要とする子どもと家族のニーズは大きく変化しています。児童養護施設に入所する子どもの多くは虐待を経験しており、心に深い傷を負っています。また、約3割の子どもたちは発達障害を抱えているとされています。現在、児童養護施設には、子どもの心身の養育のみならず彼らが抱える多方面の課題に対応していく高度な専門性が求められています。

 さくら園では、児童養護施設における子どもの養育力や家庭支援の専門性を向上させ、そのスキルを地域で暮らす要保護・要支援児童およびその家庭への支援に活用していく、新たな地域支援の一助となる「多機能化」の展開を目指していきたいと考えています。

 その先駆けとして、昨秋より「短期生活支援事業」を開始しました。この事業は、地域での生活が立ち行かなくなってしまった退園生を再度施設に迎え入れ、生活の立て直しを図るというものです。今後は市町村の役場や社会福祉協議会、児童家庭支援センター等の地域資源と連携をとりながら支援の幅を広げていけたらと思います。また、次年度からは「自立支援職員(仮称)」、「職業指導員」を新たに設置し、子どもたちの退園後の生活支援等の体制をより強化していきます。今後は、人員の増員等による対応で「断らないショートステイ」を目指していきたいです。

 今後とも何卒、ご指導のほどよろしくお願い致します。
 どうぞ、皆様、折柄ご健康が守られますよう心よりお祈り申し上げます。

                                          社会福祉法人 同朋会
                                         児童養護施設 さくら園
                                           施設長 大坂 太一



さくら園 委員会活動紹介『第1弾』
【広報委員会】


 こんにちは!さくら園広報委員会です。
 広報委員会は、【さくら通信】を通して子どもたちの生活の様子やさくら園での取り組み、児童家庭支援センターひだまりの活動を発信しています。
また、日頃より寄付や寄贈といったかたちでさくら園を支えてくださっている地域のみなまさま、企業の方々への感謝をお伝えする場でもあります。
 その他には、さくら園で暮らす子どもたちへ向けた、【職員自己紹介パネル】を各棟に設置する活動や行事・研修等の記録撮影、就職活動者向けの施設紹介動画の作成を行っています。自己紹介パネルには、職員の子どもの頃の夢や学生時代の部活動などを紹介しています。
 今後ともどうぞよろしくお願い致します。


【ホームページ作成委員会】

 さくら園ホームページ作成委員会です!
 さくら園のホームページをリニューアルするべく活動しています。
 デザイナーさんと職員とで協議を重ね、ここまで形になりました。
 完成・お披露目までもう少しです。お楽しみに!



各棟の生活便り

男子南棟

 12月上旬はコロナウイルス感染者が落ち着いていたこともあり、棟外出を行うことができました。昼食は一汁三菜に行き、それぞれが食べたい物を選んでお腹いっぱい食べました。イオンでは、買い物をしたり、ゲームセンターに行ったり、それぞれの希望に沿ったお出掛けをすることができました。久しぶりの外出と外食でみんながとてもうれしそうな表情だったことが印象に残っています。クリスマスには秀駒さんからローストチキンを頂きました。普段味わえない贅沢な食卓に、子どもも職員も大満足。サンタさんも無事子どもたちの元へやってきてくれました。お正月は在園児童が少ないなかでしたが、初もうでや外食に出かけ1年の良いスタートが切れました。
 おみくじは見事大吉!!良い1年になる予感です。

男子北棟

 それぞれの季節の変わり目で、体調を崩すこともなく、健康で元気に過ごせていることが一番うれしいです。高校3年生はみんな無事に就職・進学が決まり、今は自動車の運転免許取得を目標に頑張っています。日々、学校生活や部活動などそれぞれの生活にしっかり取り組んでいる姿に励まされます。新しい年を迎えて、みんなが健康で過ごせていけることを願っています。

女子南棟

 昨年末はコロナも落ち着いていた時期でもあり、市内へ買い物に出かけたり、オペラ鑑賞やみんなで外食なども行くことができたので子どもたちも大喜びでした。クリスマス会ではビンゴ大会も行い、どの子も景品ゲットを狙ってとても盛り上がりました。新年はみんなで初詣に行き、それぞれが1年の願い事をしてきました。幼児は出店でお面を買ったり、たい焼きを食べたり。小中高生はおみくじを引いたり、りんご飴を食べたり。出かけ先では小中高生が幼児のお世話もしてくれたので、職員も大助かりでした。その他にたこ焼きパーティーをしたり、おやつを作ったりと、振り返ってみれば食べてばかりのお正月でした。

女子北棟

 冬はコロナも落ち着いていたおかげで、イオンへ行って映画を観たり、お買い物をしたりと久しぶりの外出と外食を楽しむことができました。年末年始までバイトや塾、宿題、自動車学校に追われ、子どもそれぞれ多忙な生活を送りました。お正月にはお節料理やオードブル、お菓子、お餅など沢山食べ、朝からテレビを観てゆっくりのんびりとした時間を過ごしました。

グループホーム棟

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 昨年4月から近く自立を迎える子どもたちで生活を始めたグループホーム棟ですが、それぞれ無事に就職も内定し、一人は11月に、残る一人も12月に巣立っていきました。3月の学校卒業を目前に控え、学業の方も慌ただしくなっていますが、それぞれ一人暮らしをしながら頑張っています。4月からは社会人としての生活がスタートします。今後の活躍を期待しながら、これからも全力でサポートをしていく予定です。




施設内研修報告

 2021年10月4日(月)、職員会の時間を利用して、研修報告会を行いました。ここでは、研修に参加した職員が学んだこと、考えたことなどを全体で共有することを目的としています。
 発表の形式は自由。ホワイトボードを使って図解する、レジュメを作成する、口頭発表をする等、思い思いのやり方で発表しました。
 発表を聴く側も、熱心にメモを取る等して真剣に発表者の言葉を聴いていました。時折笑いも起こりつつ、とても和やかな雰囲気での報告会となりました。




さくら園にいつもご支援くださり、本当にありがとうございます。
(令和3年9月~令和4年1月)



<ご寄付・ご寄贈・ボランティアしてくださった皆さま(敬称略・順不同)>

西森恭介 中山忠愛 吉本和敬 村田幸美 能見文子 吉村裕司 大原忍 池末美 遠藤光一 味元奈保枝 前澤サンタ
西村謄写堂 毎味水産株式会社 ショープロジェクト 戸梶将行 雲の上のホテル 北村鮮魚店 (有)安全整備
NPO法人ライツオン・チルドレン 高知さんさんテレビ㈱ コンテンツビジネス ポピーフローリスト 餃子の雪松
S1/5(エストゴブンノイチ)四万十企画広報課(ふるさと納税) 高知市こども劇場 全国シャンメリー協同組合 
未来総合研究所 宇野隆男 高知県市町村職員互助会 ㈱アサヒ物流 つがるにしきた農業協同組合 スカニアジャパン㈱  (有)山宝興産 三井住友海上火災保険㈱ 濱田ポンプ商会 秀駒食肉 あぜち食品 匿名希望(坂本龍馬) 匿名希望3名




児童家庭支援センター ひだまり

~高知オレンジリボンキャンペーン2021~
 令和3年11月27日(土)に、JA高知病院小児科の本淨謹士医師による講演会(演題:「児童虐待~私たちにできること~」)が行われました。当日は新型コロナの感染状況も落ち着き、無事に安芸会場・いの会場においても聴講者をお迎えしての開催が叶いました。
 今回はリモート開催(YouTube配信)もすることとし、11月27日(土)~12月13日(月)までの視聴期間を設けていましたが、申込人数は94名、再生回数は129回を超え、オレンジリボンに関する県民の皆様の関心が高まっていることを感じました。

 本浄先生のお話は大変分かりやすく、相談支援業務の実践においてESSENCE【神経発達障害のある子どもたちの早期(幼少時期)の状態を表す包括的名称】の考え方が参考になったというお声をたくさんいただいています。
 初めてのリモート開催については、多少の混乱はあったものの概ね順調に行うことができ、これまで会場にお越しになれなかった遠方の機関の皆さまにもご参加いただくことができました。「視聴期間を設けてもらったので、こちらの予定に合わせて見られてよかった」というお声もいただきほっとしています。また来年度、新たにさまざまなキャンペーンイベントを通じ、皆様にオレンジリボンに関心を寄せていただけるよう頑張ります。


子どもの食緊急支援プロジェクト
 令和2年度にひだまりは「子どもの食緊急支援プロジェクト」の助成を受け、オムツやマスク、粉ミルクなどの支援物品をお届けしてきました。この事業は市町村や一般のご家庭からのご希望も多く、ひだまりとしても継続していきたいと考え、新たに法人の事業として予算化したところです。


・紙おむつ(S・M・L)※おむつとともに、おしりふきもさしあげています
・食料品※災害対策も兼ねているため、保存のきくレトルト食品かインスタント食品になります
・粉ミルク
・離乳食(レトルト)
・大人用マスク/子ども用マスク
・手指消毒剤
・生理用品(県社協の事業協力)

 もし経済的に困窮していて、上記の物品が必要だと思われるご家庭がありましたら、児童家庭支援センターひだまりまでご連絡ください。また、市町村窓口にこの活動をお伝えいただき、窓口からご連絡いただいても構いません。




〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1

社会福祉法人 同朋会
https://www.douhoukai.or.jp

    児童養護施設 さくら園 TEL:0889-22-1236 FAX:0889-22-1331
児童家庭支援センター ひだまり TEL:0889-20-0203 FAX:0889-22-1331