さくら通信
web版
令和4年10月号
児童養護施設さくら園 施設理念
私たちは、子どもたちが
・ 自分も周りの人も大切にできる子ども
・ 主体性を持って意思決定でき、自己表現ができる子ども
・ 困った時に相談できる子ども
・ 基本的な社会生活のマナーやルールが身に付いた子ども
に育ってくれるよう、日々の支援を行っています。
[園長の年中夢求④]
-「らしくする」―
いつも児童養護施設さくら園、児童家庭支援センターひだまりにご理解、ご協力を賜りまして有り難うございます。
今回は、私が日頃思っていることを書かせていただきます。
私のこれまでを振り返ってみると、小学生だった私があり、中学生だった私があります。私は後輩だった頃もありますし、先輩だった頃もあります。右も左も分からない新人職員だった頃も、部下を指導する主任という立場も経験しました。引越しによって生活拠点が変わったこともありますし、異動や転職で所属する社会が変わったこともありました。家族というコミュニティから見ると、夫である私、父親である私、伯父である私がいます。そして今でも、私はたくさんの仲間の一人です。
自分は人様にどういう影響を与えてきたのだろうか。職場で、自分のことしか考えられず独善的な判断をしたことや、娘から言われた、未だに忘れられない言葉など、2つ3つ思い出すだけでも、恥ずかしいことばかりです。
私が心掛けているのは、「自處超然;自分自身のことばかりにとらわれないこと」、「處人藹然;人に対する時は、いつも和やかでいること」であり、また「らしくすること」です。法人の一職員として、さくら園の施設長らしい立ち居振る舞いをするよう毎朝、毎晩、自分に言い聞かせています。「らしくない」ことは、もう散々してきましたから、日々「らしく」あろうとしています。
さくら園では、「いいね!カード」を職員会の時に交換しています。「いいね!カード」は、その人の良いところに目が向くように、という美点凝視のトレーニングの一環として始めた取り組みです。職員からいただくカードには、過分な誉め言葉が書かれています。受け取るたびに、書いてくれた方々のその言葉を裏切らないような私でありたいと、背筋を伸ばすような、襟を正すような思いになります。今後も贈られた言葉を糧に、日々「らしく」努めていこうと思います。
今後とも何卒、ご指導のほどよろしくお願い致します。
どうぞ、皆様、折柄ご健康が守られますよう心よりお祈り申し上げます。
社会福祉法人 同朋会
児童養護施設 さくら園
施設長 大坂 太一
さくら園 委員会活動紹介『第2弾』
【学習委員会】
こんにちは!さくら園学習委員会です。さくら園では、勉強に不安を抱えている子どもに「学習支援」という形で勉強を補助する取り組みをしています。学習委員会は、学習を希望する子どもと教えて下さる教職員のOBの方々をつなぐ役割を担っています。
今年度はコロナウイルスの影響もあり残念ながら実施には至っていませんが、さくら園に来てくださっている教職員OBの先生方と、子どもたちの学習の様子や勉強の理解度について話合い共有する場も年に2回設けています。先生方は、子どもたちひとりひとりのレベルに合わせて教えて下さっています。そのため、非常に分かりやすく無理のない範囲で続けることができ、子どもたちの学習の習慣や基礎学習の定着にもつながっています。
【感染対策委員会】
さくら園感染対策委員会です。感染対策委員会は施設の衛生面、子どもたちの健康に関わることを行っています。職員会では、県内で発生している感染症の感染状況の共有や感染症が発生した際の対処方法などの実演講習を行い、発生時に職員が適切な対応を取れるよう備えています。その他にも、マスクやガウンなどの感染症対策グッズの管理や子どもたちの歯科検診やインフルエンザ予防接種の手配等を行っています。また、コロナウイルスに対しては、感染対策委員だけでなく、職員全体で連携し合い、感染防止や蔓延防止等の対策を講じています。
各棟の生活便り
男子南棟
今年の夏はコロナウイルスの影響もあり、思う存分にお祭りや外出に行くことができませんでした。その中でも、映画を観に行ったり。キャンプ場でBBQをしたりと、少ない機会ではありましたが、みんなと夏の思い出を作ることができました。新学期になり、進学や就職を控えている子どもたちがいるので、寄り添いながら支援をしていきたいと思います。
男子北棟
毎日の学校から解放された夏休み!宿題は毎日コツコツ取り組みながらも夏休みをめいっぱい満喫しました。高知新港に来高したイージス艦を見に行ってきました。とても大きくて迫力のあるイージス艦に子どもたちも大興奮。記念撮影をしたり、甲板を見学して過ごしました。アンパンマンが大好きな幼児はアンパンミュージアムに大はしゃぎ。小中高生組は川遊びやキャンプといった非日常を味わう体験をしました。特にキャンプは自分で自炊してテント泊をするという1泊2日の本格的なサバイバル体験。全員が参加とはいきませんでしたが、コロナウイルスでいろんな制限がある中、とてもリフレッシュした夏休みを過ごすことが出来ました。
女子南棟
今年の夏は、コロナウイルスの影響での制限を受ける中ではありましたが、川遊びや動物園、文殊様に買い物外出等、楽しい夏の思い出をたくさん作ることが出来ました。夏休みが本当にあっという間に過ぎていった気がします。
新学期に入ると、小学生は修学旅行や合宿、中学生は体育祭や合唱コンクール、高校生は文化祭などなど、学校イベントが目白押しです。子どもたちは日々イベントの準備に追われ忙しい毎日を送っていますが、大人がしっかりサポートしていきたいと思います。
女子北棟
コロナウイルスの影響は今年もまだまだ大きいようで、例年の夏のように思う存分楽しめる行事や出来事は少なかったように思います。それでも、今年の夏は文殊様があり、子どもたちは友だち同士で行ったり、職員と一緒に行ったりしてそれぞれで楽しむことが出来ました。打ち上げ花火も何回か見ることが出来、子どもたちはとても喜んでいました。その他にも、棟調理や映画鑑賞、水族館や川遊びなど、子どもたちが少しでも楽しめる出来事を見つけることが出来ました。今度の夏は、海や川遊びの回数を増やしたり、キャンプやBBQなど、普段できないことも増やしていけたらいいなと思います。
施設内研修報告
2022年6月6日に職員会の時間を利用して、施設内研修を実施しました。今回は『トラウマインフォームドケア』について、施設心理士が生活棟職員に向けて講義を行いました。
トラウマインフォームドケアとは、「トラウマとその影響を理解しながら、適切に対処すること」です。今回の研修では、トラウマのきっかけやそれが元で引き起こされる症状、支援者にみられるトラウマの影響などについて取り扱いました。「疎外感:仲間外れにされる感覚」を疑似体験するワークでは、「疎外する側」と「疎外される側」を全員が交互に体験しました。感想を共有する場では、「体験する側の違いで同じ遊びでも全く違う感覚を味わうことができた」「遊びと分かっていても疎外されると寂しかった」等、様々な意見が上がりました。
さくら園にいつもご支援くださり、本当にありがとうございます。
(令和4年2月~令和4年4月)
<ご寄付・ご寄贈・ボランティアしてくださった皆さま(敬称略・順不同)>
中山忠愛 村田幸美 斎藤正七郎 堀見文彰 村田恵理子 ポピーフローリスト ライツオン㈱イエロースタジオ
株式会社ファーストリテイリング 西村謄写堂 パーラーフジ ショープロジェクト戸梶将行 未来総合研究所
退園生1名 元職員2名 匿名希望1名
児童家庭支援センター ひだまり
~高知オレンジリボンキャンペーン2022~
高知県において児童虐待防止を目的としたオレンジリボンキャンペーンを行うようになって、今年度で14回目となります。児童福祉に携わる支援者が中心となって実行委員会を運営し、今年度も講演会を開催させていただきます。
講演は高知県内の3つの会場でリモート配信される他、ご自宅でのリモート受講も受付けております。また、当日ご参加いただけない方のためにYouTubeでの配信期間【11月17日㈭10:00~12月1日㈭17:00】も設けております。
ぜひご参加ください。また、どなたでも参加していただける「SNSイベント」も企画しています。11月の1ヶ月間行います。今年は、親子で楽しめるすてきなおやつの写真といっしょに、子育て応援メッセージを投稿していただきたいです。Facebook、Twitter、Instagramで、『#高知オレンジリボン2022』『#うちん家のおやつ(うちんくのおやつ)』をつけて、メッセージをお寄せください。講演会やSNSイベントにつきまして、詳しく知りたい方は、児童家庭支援センターひだまりへお問い合わせください。
TEL:0889-20-0203
E-mail:hidamari@douhoukai.or.jp
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1
社会福祉法人 同朋会
https://www.douhoukai.or.jp
児童養護施設 さくら園 TEL:0889-22-1236 FAX:0889-22-1331
児童家庭支援センター ひだまり TEL:0889-20-0203 FAX:0889-22-1331