さくら通信
web版

令和6年5月号

Vol.14

2024年5月

児童養護施設さくら園 施設理念


私たちは、子どもたちが


  • 自分も周りの人も大切にできる子ども
  • 主体性を持って意思決定でき、自己表現ができる子ども
  • 困った時に相談できる子ども
  • 基本的な社会生活のマナールールが身に付いた子ども

に育ってくれるよう、日々の支援を行っています。




春らしく穏やかな気候に心和む季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたび4月1日に社会福祉法人同朋会児童養護施設さくら園の施設長に就任いたしました。
氏次悟と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

いつも多くの皆様よりご支援賜り、心から感謝申し上げます。
今後とも、職員一同力を合わせて、子どもたちにとってより安心・安全な環境を整えていけるように尽力させていただく所存です。

これからも変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

社会福祉法人 同朋会
児童養護施設 さくら園
施設長 氏次悟



令和6年度事業計画


所在地 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1
生活棟 施設定員:30名 / 居室:個室制(各棟児童6名程度)
生活棟構成:男子棟 2棟 / 女子棟 2棟
職員構成 【養育】
ユニットリーダー 2名
生活棟リーダー 4名
生活棟職員(保育士、児童指導員)
各棟3名程度配置
【専門職部】
自立支援担当職員 1名
家庭支援専門相談員 1名
心理療法担当職員 1名
事務員 1名 / 管理栄養士 1名 調理員 1名(法人4名)

養育の基本方針

  • 子どもの権利を念頭に置いた支援を行う。
  • 心身ともに安全が確保され、安心して生活できる場所となる。
  • 小規模グループケアにおいて、家庭的な養育を行う。
  • 職員間の融和とチームワークに基づいた養育を行う。

重点項目

  1. 子どもの権利擁護と最善の利益の保障に向け、職員の人権意識の醸成を図る。特に、今年度より実施される意見・意向表明支援を県と連携・協働して実施する。
  2. 児童福祉施設に対する安全計画の策定の義務化に伴い、定期的な設備・備品管理、研修・教育を行ない、子どもの安全・安心を守る取り組みを行う。日常的に修理・修繕箇所は速やかに補修することとする。
  3. 職員の採用について養成校との連携を密にし、就職説明や施設見学を随時実施する。

令和6年度、新たに新任職員4名が入職しました。どの職員も笑顔で気持ちのいい挨拶をしてくれます。
これから色んなことを体験・吸収し、子どもたちと良い関係を築いていってほしいです。また、今年度は全棟のリーダーの入れ替わりがあり、棟職員の顔ぶれが大きく変わった生活棟もあります。職員同士の連携をより円滑なものにするためにも、「報告・連絡・相談」を心掛け、日々の業務に当たりたいと思います。



生活棟便り


令和5年10月~令和6年3月


男子南棟

男子南棟は、12月に香川県へ遊びに出かけたり、皆で焼肉を食べに行きました。普段とは違うお出かけに子どもたちも朝からテンション高く、大喜びでした。
また3月には1名が中学校を無事に卒業しました。3年間の中学校生活の中で色々なことがありましたが立派に卒業した姿を見ると、一緒に乗り越えられることができて良かったなと感じたことでした。

男子北棟

秋には、みかん狩りや室戸に1泊2日で宿泊をし様々な体験をしました。クリスマスには皆でクリスマス会をしてケーキやお菓子を食べて、サンタさんからのプレゼントに大喜びでした。他にも公園に行ったり、ボウリングに行ったり、水族館などにも行き、おでかけを楽しむ日々でした。季節風邪にもなり、体調がすぐれない日もありましたが、毎日学校に通い勉学にも励み、心も身体もグンと成長し、着々と大人へ向かっています。

女子南棟

下半期はハロウィン、クリスマス、お正月など季節の行事ごとがたくさんあったので、いろんなイベントを子どもたちと楽しむことができました。また、卒業を迎える子もおり、節目の大事な1年を一緒に過ごすことができて職員も楽しく有意義な1年を過ごすことができたように思います。
これからも日々を大切に過ごし、子どもの成長を職員みんなで見守って行けたらと思います。

女子北棟

バイトをしている子や受験を控えている子はお正月も忙しくしていました。自立を控えた子は練習の一環として生活の場を移し、買い物や調理などに頑張って挑戦していました。全体的にバタバタしていた時期もありましたが、外出であったり棟調理などみんなで楽しむことができました。
高校受験に合格した子もいるので、それぞれがこれから新学期に向けて準備を進めています。



卒業・進級を祝う会

令和6年3月16日㈯

令和5年度も無事に子どもたちの卒業・進級を祝う会を開くことができました。
感染症によって行事の縮小・中止を余儀なくされた年度もありましたが、令和5年度はお食事会を再開することができました。オードブルやサンドウィッチ、ジュース、ケーキも用意し、以前のような風景が戻ってきました。

祝う会では、卒業を迎えた子どもたちが壇上に上がって一言挨拶をし、きょうだいや同じ生活棟の子からお祝いの花束を受け取ります。小学校や中学校を卒業した子たちは気恥ずかしさから一言言うのが精一杯、という感じでした。高校を卒業した子は、これまでのさくら園での生活を振り返り、春からの新生活への期待と不安を話してくれました。スピーチを聞き涙ぐむ職員や子どもの姿もあり、良いことも嫌なことも一緒に乗り越えてきて今があるのだと改めて感じました。

お食事が始まると、場は一気ににぎやかになり、席を離れて他の生活棟に遊びに行ったり、記念撮影をしたり、思い思いに楽しんでいました。また、お食事と並行してスライドショーも上映され、自分の写真が登場すると「きゃ~!」とはしゃぐ声があちこちから聞こえました。令和5年度の一年間の思い出だけでなく、入所した頃の写真など、数年前のものも含まれており、高校を卒業した子は恥ずかしがりながらも懐かしそうに写真を見ていました。

祝う会の最後に全員が集合した写真を撮影しました。子どもも職員も晴れ晴れとした表情で写っており、子どもたちの門出を祝う良い会になったと思います。






新年度の抱負

令和6年度生活棟リーダーより


男子南棟

春休みは卒業式や入学式、新学期など慌ただしい毎日でした。
新年度になり、新しい学校へ入学したり最上級生に進級したりと、子ども一人ひとりの成長を実感しています。期待も不安もたくさんありますが、1年間明るく楽しく健康に過ごしていきたいと思います。

男子北棟

新年度も始まり、子どもたちもクラス替えや入学式などで毎日忙しい日々を過ごしています。
今年度は職員メンバーがガラッと変わり、また新たなスタートとなりますが、この1年みんなで楽しく支え合いながら、子どもたちの成長を見守り支えていきたいと思います。

女子南棟

初めての女子南棟ですが、他職員、子どもたちと協力しながら、生活を楽しんでいきたいです!!

女子北棟

4月から新しい生活がスタートしました。
新しい環境に不安や心配はありますが、子どもも大人も元気に楽しく過ごせるよう頑張っていきたいと思います。



新任さんの声


入職して1ヶ月で、至らぬ点が多くありますが、先輩職員の方々にたくさんのことを教えていただきながら、児童と楽しく過ごしていき、これからもたくさんの時間を一緒に過ごしていく中で、児童一人一人の良さを見つけ、関わり方を考えながら、成長を支えていきたいと思います。
楽しいことだけでなく、大変なこともありますが、これからも頑張っていきます。


入職して1ヶ月が経ちますが、毎日が学びの場であり、とてもやりがいの感じられる仕事だと感じます。
まだまだ分からないことばかりですが、一生懸命頑張っていきたいと思います。
よろしくお願いします。


さくら園に就職し、試し行動をとる子どもとの関わり方などに悩むこともありました。1ヶ月経ち、子どもの言葉を受け止めることも大事だが、深く受け止めすぎず、私自身が心を開き関わっていくことが大切だと感じました。
これからも精一杯頑張りたいと思います。


さくら園の職員として働き始め、一ヶ月が過ぎました。
4月は新年度や入学などで子どもたちの生活にも大なり小なり変化がありました。その中で子どもたちが話す日常の出来事に耳を傾け、受け止められる職員になれるよう工夫が必要だと感じています。子どもが話をしやすい雰囲気作りには様々ありますが、私は元気な挨拶をきっかけに会話の輪を広げていきたいと思っています。
今後も子どもに寄り添いながら自分自身も成長できるよう精進していきます。



児童家庭支援センター ひだまり

児童家庭支援センターひだまりです。
新たなセンター長(さくら園園長兼務)を迎え、常勤の心理担当職員1名、非常勤の心理担当職員1名、相談員2名の5名体制で今年も明るく元気よくスタートしています。


ひだまりでは、子どもや家庭に関するあらゆる困りごとや問題について相談に応じ、各関係機関と連携しながら支援を行っています。
昨年度に引き続き、「こどもの食等支援事業たんぽぽ」や「支援対象児童等見守り強化事業さかわこどもサポート」では地域のご家庭を訪問し、家庭の抱える課題に寄り添い、見守りや支援の幅を広げていきたいと考えています。
また、昨年スタートさせた「子どもの居場所支援事業ひなたぼっこ」にも力を入れ、つながることを大切にしながら、みなさんを元気にしていくお手伝いをしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。



ご寄付・ご寄贈・ボランティアしてくださった皆様
(令和5年9月~令和6年4月)

さくら園にいつもご支援くださり、本当にありがとうございます。

門司一徹/白田久子/村田恵理子/大原忍/能見文子/吉村裕司/前田亮/村田友樹子/堅田恵/中井學/吉本/ウェンディ/大川/北村鮮魚店/西村謄写堂/㈱岡村文具/和田眼科/パーラーフジ/ポピーフローリスト/さかわ町観光協会/佐川町商工会青年部/秀駒食肉店/高知県市町村職員互助会/山﨑食品/あぜち食品/つがるにしきた農業協同組合/57JPN合同会社/としのぶさん家の粉/未来総合研究所/㈱トサトーヨー/全国シャンメリー協同組合/㈱ファーストリテイリング サステナビリティ部/那須記念財団/さかもと果樹園/㈱フレーベル館 メディア事業部 マーケティング部CSチーム/篠原欣子記念財団/㈱Daska&Desiree/退園生1名/元職員1名/匿名希望3名 (敬称略・順不同)



                  〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1

                       社会福祉法人 同朋会
                      https://www.douhoukai.or.jp

              児童養護施設 さくら園 TEL:0889-22-1236 FAX:0889-22-1331
           児童家庭支援センター ひだまり TEL:0889-20-0203 FAX:0889-22-1331