さくらの森
学園だより

記録的な暑さが続いた今年の夏は、異常尽くしの夏でしたね。

Vol.15

平成30年9月


PDFで詳細をみる

記録的な暑さが続いた今年の夏は、異常尽くしの夏でしたね。
梅雨明けが早く、急な暑さで体力のない体の小さい子ども達数人が鼻血を出してしまいました。
これをきっかけに、熱中症対策に追われる夏のスタートとなってしまいました。
幸い、昨年すべての居室にクーラーを設置したので事なきを得ましたが、今までのマニュアルで
は対応できないような異常気象に、危機管理体制を見直す機会となりました。
7 月の豪雨被害、8月の相次ぐ台風、9 月に入って強い勢力を保ったままの台風 21 号の上陸。
続いて北海道では大地震。各地で災害が相次ぎました。
高知県の中西部にある当施設は被害がありませんでしたが、高知県東部、他県の児童心理治療施
設では被害が出ています。
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

さて、夏休み期間中に『さくらの森学園での生活をより良くするために』と題して子ども達全員
に困ったこと、嫌なことはないか?変えて欲しいことはないか?とヒアリングを行いました。
高校生の「はいはい、かったるい、なんちゃあない、もうえいろう?」というのもご愛嬌。呼んで
も来てくれないかと思いきや、ブツブツ言いながらも来てくれました。
小・中学生からの意見の中で「ここを変えて!」で一番多かったのがゲーム時間の延長です。
外出についての意見も多く、ここに行きたい、こうしたいと色々な意見が聞けました。
苦情担当の職員と内容を整理し、すぐにフィードバックできる点は子ども達に説明に行き、「ど
うせ言っても無駄」ではなく、声をあげることで自分たちの生活を変えられた、大人に守られたと
いう経験を積ませる取り組みとしました。

子ども達が口に出せたこと、口に出せなかったこと、不満の背景を私達はどうとらえるのか?
大人の感情に振り回されてきた子ども達に、私達はどう寄り添っていくのか?
職員会議で子ども達の意見をもとに改善点を話し合い、職員全員のヒアリングも行う予定です。
さて来る、10 月 6 日土曜日には施設最大のイベント、秋祭りを開催いたします。
是非とも、子ども達の頑張りを応援しにお越しください。

施設長 中村 久美